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荒井 岳史 × 渡邊忍 独占インタビュー!2人が語る出会いからココまで!
the band apart × ASPARAGUS in 日本武道館!

the band apartとASPARAGUSによる2マンライブイベント「SMOOTH LIKE BUTTER」が“あの”日本武道館で開催される──というニュースを耳にしたとき、期待と驚きで胸がいっぱいになった感覚を今でも覚えている。きっと、この感覚を体感した音楽リスナーは私だけじゃなかったはずだ。

異例とも言えるこの2マンイベントは一体どんな経緯で開催されることになったのだろうか?また、そもそもどんな風にこの2バンドは出会ったのか。荒井 岳史(the band apart)、渡邊忍(ASPARAGUS)の2人に訊いた独占インタビュー、どうぞ!

荒井 岳史(the band apart)、渡邊忍(ASPARAGUS)インタビュー!


── 今日は武道館の話を中心にいろいろと聞いていきたいんですが、まずはこの2バンドが出会った経緯を教えてください
渡邊
「僕がKOGAさん(K.O.G.A RECORDSオーナー)にthe band apart(以下バンアパ)の音源を聴かせてもらったことがきっかけなんですけど……シェルターでバンアパのデモを流していて、K.O.G.Aの所属バンドのレコ発イベントに誘っているっていう話をしてたんですよね。で「見たいなー。っていうか、一緒にやりたいなー」って。その時、僕はASPARAGUS(以下アスパラ)ではなくて、CAPTAIN HEDGE HOG(以下キャプヘジ)だったんですけどバンアパ見たさにそのイベントに無理やり入れてもらって……。」

荒井「確かシークレットでしたよね。」

渡邊「そう。俺らのせいでバンド数増えちゃって(笑)、今思えばイヤな感じですよ(笑)。調子こいてたんじゃないんですかね?(一同笑)それがちょうど最後のアルバム『DOLPHIN』(2001年)が出る前くらいだったのかな。」


── イヤな感じって(笑)。でも、実際にバンアパのライヴを見て忍さんはどう思ったんですか?
渡邊
「……すんげぇヤツ出てきたな」って。って上から目線で言うとそうなるけど(笑)、普通に「格好良いな」って。

荒井「キャプヘジのことはもちろん知っていたので「えっ、キャプヘジも出るんだ、凄いね」っていう話をメンバーとしてて……。俺、その時のこと凄くよく覚えてるんですけど、リハの時に忍さんが座りながらギターの弦を変えてて、引っ張ったときにシェルターのカウンターに足をぶつけてて、凄く痛がってたんですよね(一同笑)。で、それをたまたま見ちゃって笑いそうになったんですけど、その時はそういう仲でもなかったので我慢して。でも、親近感を覚えたのは確かです(笑)。やっぱりその当時って……メロコア・バブル的な時代だから(一同笑)、俺らみたいな下っ端は恐れ多くて。」

渡邊「メロコア・バブルって(笑)。でも、その日の打ち上げは朝まで飲んでました。ライさん(荒井さん)は確か帰っちゃったけど。」


── 荒井さんは忍さんと話すとき緊張されたのではないでしょうか。
荒井
「そうですね。だから、あんまり……話してなかったんじゃないかな。」

渡邊「そうだね。原とはよく喋ってたんだけど。」


── じゃあ、2人がじっくりと話すようになったきっかけはなんだったんでしょう?
渡邊
「やっぱりツアーを回ってからかな。バンアパとBEAT CRUSADERSと3ヶ所一緒に回ったツアーがあって(DOLPHIN TOUR)。」

荒井「前橋、宇都宮、熊谷かな。あれは凄く衝撃的なライヴでしたね。あれ以降、日高さんも気に掛けてくれるようになったし、ちょっとした転換期だったと思います。」

渡邊「それから一緒によくライヴをやるようになったよね。俺自身、口下手と言うか……あまり自分から話しかけないんだよね。誰とでも仲良くしようっていうタイプじゃないから、バンアパに話しかけるときも緊張したし。」

荒井「言葉を選んで接してくれてるなと。それで良い人だなと思ったし、親近感も沸いたんですよね。それからいろいろ話すようになって……。確か……自分たちを取り巻く状況のことについて相談した記憶があります。僕らが最初に出てきたころに……外野から“なんか色々”言われてた時期だったんですよ、別に気にしてはなかったんですけどとにかく気をつかって話してくれていた印象がありますね。」

渡邊「僕も“緊張しぃ”なので。ましてや歳が離れてるし。今となっちゃ30代だから気にしないけど、俺らいくつ違うんだっけ?」

荒井「4つですよ。」

渡邊「あれ、4つ? ……え、そんだけ!?」(一同笑)

荒井「そうですよ(笑)。でも当時はデカかった。」

渡邊「当時は自分の後輩と……どういう風に接して良いかも分からなかったし。」


── 当時って後輩と呼べるバンドは他にいたんですか?
渡邊
「いなかったかも。俺のこと先輩と思ってない後輩ならいっぱいいたけど(笑)、“先輩・後輩”ってニュアンスがある関係のバンドはバンアパが初めてだった。もちろん、そんな感覚では付き合ってないんだけど、単純に歳が離れてるからっていう。」


── それにしても相当長い付き合いになるんですね。バンアパは当時「FOOL PROOF」をちょうど出した時期で……デビュー時からの付き合いになるということですよね。
荒井
「そうですね。」

渡邊「アメリカのあとくらいじゃない?」


── へ?アメリカ?
渡邊「昔、ライさんはアメリカっていうマニアックなユニットをやっていたらしいんですよ。B’zみたいなバンドだったとか……。」

荒井「いやいや、 B’zではないですけど(笑)。駆け出しの高校生がバンドを組むじゃないですか? そういう感じの……。当時は色々とやってましたから(笑)。」


── 知る人ぞ知る存在のユニットだったんですね(笑)。
渡邊
「まぁ、ホントにそこからズルズルズルズルと続いてるよね。さっきライさんが“メロコア・バブル”って言ってたけど、その泡は全然いただいてないんですよ。キャプヘジってホントに、全然人気無かったから……。」


── いやいやいや……。
3P3B代表OZK
「ホントホント! 全然人気無かったから!」(一同笑)

渡邊「ホントだよ! バブルの泡が弾ける……一粒くらいパクッと食べたかな? ってくらい(一同爆笑)。全然バブルスターじゃないし、ちっちゃい泡食べたか食べないかくらいのバンドで。とにかく泡は頂いていないと。だから、逆に言うと、そのメロコア・バブルを冷静に見えていたところがあったのかも。」

荒井「そうかもしれない。キッズの目線で言うと、モロに食い込んでない印象があったかも。」

渡邊「冷静に見ていた分、ビークルも、バンアパも出てきた時は衝撃的だった。周りのことを意識──してなくはないんだろうけど、“オレだし、オレ!”っていう自分たちのスタンスをちゃんと持った、オレオレ詐欺みたいなバンドが出てきたなと。あれ? なんの話してたっけ?(笑) とにかくバンアパは衝撃的だったし、周りに与えた影響も大きかったと思う。今はバンアパの泡をいただいている状態で、機材車ももらっちゃったし、今回の武道館ライヴに関しても泡もらっちゃったけどね(笑)。」

荒井「泡って(笑)。」

渡邊「この恩は仇でしか返せないけど(一同笑)。でも付き合いが長いからギブ&テイクみたいな関係はなくて。こうしてもらったから、こうしてあげなきゃっていう関係ではないので、機材車に関しても「あげますよ」「ありがとう」で、もらえると言うか。普通もらったら何か返さなきゃって思うじゃないですか、鳩サブレとか有明ハーバーとか(笑)。まぁ、そういう関係じゃないのが良いですよね。それは10年間付き合ってきた“なにがし”っていうか、ね。」


── なにがし、って(笑)。荒井さんは当時、こういう親密な関係になるとは思ってました?
荒井
「思ってませんでしたよ、全然。本人は自覚してなかったみたいなんですけど、実際に凄かったし。でも、忍さんから歩み寄ってきてくれたので……上からこない人たちだったから、いわゆる先輩・後輩のギスギスした関係にはならなかったし。俺たちも結構な偏屈集団なので、他のバンドとつるむこととか苦手なんですよ。でも、忍さんたちとは馴れ合いにならないし、影響は受けてるんですけどお互いが勝手にやってて、一緒にやるときはバッとできるっていう。そこが大きいのかなと。」

渡邊「うん。バンアパは……オープンなバンドそうで、何気に……ね。」

荒井「鎖国ですよ(笑)。」

渡邊「鎖国バンドだよね(笑)。でも、アスパラもちょいちょい鎖国バンドだから(笑)。鎖国したり開港したり色々やっちゃうんですよ。だから門番が大変っていう(笑)。まぁでもそういう関係だからお互いに負担はないしね。」

荒井「ずっとそういう関係を築いてきたから……今までのバンドの歴史を思い返すと、自分たちにとって大事なライヴのときに呼んでいるのが絶対アスパラだったんですよね。だから、武道館でライヴをやらしてもらえるってなった時も、やっぱりアスパラを呼びたいなって。誰を呼ぶか、珍しく話し合ったんですよ。バンドと社長と……2日間に渡って話し合って。」

渡邊「え!? そんな選考があったの!?」

荒井「ありました(笑)。ハコがハコだけにっていう。“誰かを呼びたい”っていうことは漠然と思ってたんですけど、どうやったら自然にやってる感じになるのかなと。」


── 変な話、ワンマンでやろうとは思わなかったんですか?
渡邊
「最初、俺も思った。でも、2日間も選考してたなんて初めて知ったし(笑)、結果的に一緒にやれることになって良かった。」

Asian gothic label社長 加藤「一応、ワンマンの話はあったんですけど、それじゃつまらないねって。ワンマンだったらライヴハウスで良いじゃんって。」

荒井「武道館前にワンマンツアーもあるし、その延長線上っていうわけではなくて……“追加公演”的なものではないというか。そういうことについてホントに話し合いましたよ。原に言わせれば空手の大会やるところだし、武道館はゴールのような存在と思ってるバンドもいるだろうし。それを否定するわけじゃないですけど、僕らにとってはゴールでも何でもないというか。そこを逆手に取りたいというか──これが偏屈者たる所以なんですけど、それと近い感覚を持ってるのがアスパラなんじゃないかなと。」

渡邊「まぁ、僕らはバンアパほど偏屈じゃないし(笑)、一瀬なんかは「武道館かぁ……!!」って言ってたくらいだけど(笑)、誘ってくれたことが素直に嬉しいんですよ。だけど、さっきライさんが言ってたけど、武道館でやることがゴールではないし、「夢は武道館でライヴをやることです!」ってわけでは僕らもないし。」

荒井「だからこそ一緒に出来る。今回、僕らが主催なので僕らの名前が先に出たけど、こっちとしてはそういう空気も出したくないというか。the band apart with ASPARAGUSじゃなくて、同じ並びにしてもらいたいくらいなんです。気持ち的には一緒にひとつのイベントを作る感じというか……。アスパラが主催しているBKTS(バコツ)TOURを見てたから俺たちもそういうことをやってみたいなって思ったところもあったのかもしれない。」


── ところで、話が前後しちゃうんですけど、そもそもなぜ武道館でライヴをやろうと思ったんでしょうか。
荒井
「ウチの社長が裏のコネクションを最大限に利用して、泡をいただいて帰ってきて」(一同笑)

渡邊「裏コネだ!(笑)」

荒井「せっかくなので、プレジデンツにも話を聞いて下さい」(一同笑)


── (笑)えーっと……お二人は最近、ゴルフにハマってるというウワサですが(一同笑)。
加藤
「確か、機材車の話もゴルフの帰りにしたよね?」

OZK「そうそう。」


── えっ、2人でゴルフに行かれてたんですか?
加藤
「773Four RECORDSのSAKちゃんとキヨシもきてて。で、「新しい機材車を買うんだよね」っていうことを2人と話してて……。」

OZK「で、「誰かもらってくれる人いないかな」って言ってたから「じゃあちょうだい」って。」


── では、加藤さんから武道館のお誘いをもらったときはOZKさんはどんな反応を?
OZK
「ビックリしたよね、「マジかよ」って。しかも、メンバーが「アスパラとどうしても一緒にやりたいって言ってる」っていうからテンションアガっちゃって、すぐメンバーにメールして。」

渡邊「で、メンバー宛に「コレやるしかないっしょっ!」っていうメールがきて(笑)。いきなりギャル男みたいなテンションの内容だったから「すげぇテンション上がってるよ!」って思った(笑)。でも、普通にテンションは上がるよね。言われてみたら、機材車に関しても、武道館のライヴに関してもこの2人の話から始まってるんだね。」

OZK「うん。珍しく。なかなかヒロシ(加藤さん)からそういう電話がかかってくることも無いからね。通常のライヴであれば、ここ(渡邊と荒井)で決まっちゃうから。ツアーの宿泊の件とか、現場レベルの話であとから話すことはあるけど。」

加藤「全てはゴルフからってことで。」

荒井「……ってゴルフ正当化したいだけじゃん!(一同笑) でも、面白いですよね。こういうことが出来るのもレーベル同士、仲が良いからこそで。」

渡邊「うん。この懐の深い2人がいるからこそ出来ることだと思うし──俺とライさんでも一緒にデュエットしたりもしてるしね……!」


── え!デュエット!?
渡邊
「うん。アメリカみたいなユニットをやってるの(笑)。最初はブライダル・シンガーで……。

荒井「結婚式の二次会でやるようになって。」

渡邊「最初はCHAGE and ASKAの曲をやったんだよね。新郎がチャゲアスが好きだっていうから。それからクセになってよくやるようになって……。」


── それ、ぜひ武道館でやってくださいよ。
渡邊 荒井 「いやー…………(笑)。」

OZK「前座でやれば良いじゃん(笑)。」

渡邊「前座はプレジデンツが素振りでもすればいいじゃん」(一同笑)

加藤 OZK「いいね!!」

渡邊「モニターを使ってゴルフの説明でもしてさー……。」


── アハハハハ(笑)まぁ、デュエットと素振りは冗談だとしても(笑)、何かサプライズ的なステージは考えられているんでしょうか。
荒井
「現段階ではなんとも言えないかな。何も話してないです。」

渡邊「でも、スペシャルにしない感じも俺ららしくて良いよね(笑)。」

荒井「まぁ、いつも通りのライヴになるんじゃないかなと。」

渡邊「うん、それはアスパラも一緒だよね。電飾は持ち込むかもしれないですけど(アスパラのツアーで使用したバンドロゴの巨大電飾)。あれ、僕の家にまだあるんですよ。欲しいって人もいなかったので捨てようかと思ったんだけど、「まだデカいところで出来るかもしれない」と思って取っておいて……で、「俺らはデカいハコでライヴをやれるようなバンドじゃなくなってきたな……」って電球を一個一個外して解体している途中に武道館のメールがきたんですよ……!」


── いやいやいやいや!(笑)
渡邊
「で、また電球を付け直しました」(一同笑)


── 結局ついてるっていう(笑)。じゃあ、電飾の復活にも期待しつつ──とにかく、武道館ライヴを楽しみにしてます。この2バンドだからこその、自然体のライヴを見れる気がしますね。
荒井
「まぁ、どういう形になってもうまくいく気がするし。」

渡邊「ねぇ。ホント……楽しかったね!」

OZK「ってまだ終わってないし!」(一同笑)

渡邊「あ、そうだった! まぁ僕らの関係性はまだまだ続きますから。泡の立て方から学ぼうと思います。……って凄いヤラしい話みたいだよね(笑)。」


── 最後に今後の活動を── 現在アスパラはアルバムを制作中だとか?
渡邊
「はい。絶賛制作中っていうか、絶賛フリーズ中というか。まぁ、雪解けと共にフリーズは止まって気持ちは前に進んでますよ。」

OZK「気持ちだけだけどね(笑)。」

渡邊「でもまぁ、良い感じですよ! 一瀬には「まだ言うな」って言われますけど、年内には出せると思いますよ。」

OZK「……年内はムリだよ(一同笑)。いっつもMCで言ってるけどさ、ムリだよ(笑)。」


── バンアパは現在ワンマンツアー“the band apart 5th album”Scent of August”release live SMOOTH LIKE BUTTER TOUR”中で。
荒井
「どうなることやら。ヘタこかないように頑張ります(笑)。」


Interview & Text : 逆井マリ



SMOOTH LIKE BUTTER in 日本武道館

the band apart
ASPARAGUS

2011.6.17 (金)日本武道館
OPEN 18:00 / START 19:00
ADV¥3,500 / DOOR¥3,800
アリーナ立見 (ブロック指定) / スタンド指定

■一般チケット発売日 4/23(土)
プレイガイド
イープラス  eplus.jp
チケットぴあ  0570-02-9999
ローソンチケット  0570-084-003
CNプレイガイド  0570-08-9999

主催:シブヤテレビジョン
企画/制作:ASIAN GOTHIC LABEL
問い合わせ: H.I.P. 03-3475-9999

2011.04.25 • Category: INTERVIEW