
Robert Johnson 25th Anniversary Japan Tour at MIDNIGHT EAST (Spotify O-EAST 3F & AZUMAYA)
3月28日(金)、渋谷のライブハウスSpotify O-EASTとDJバー東間屋で送るクラブナイトシリーズMIDNIGHT EASTにて、ドイツの重要クラブRobert Johnsonの25周年ツアー東京公演を開催する。
フランクフルト近郊の街、オッフェンバッハのマイン川沿いに1999年にオープンしたキャパシティわずか250人のクラブRobert Johnsonは、その卓越したサウンドシステムと、音楽プログラムに対する完璧なセンスと進歩への意志によって、ヨーロッパのエレクトロニックミュージックシーンにおける最重要スポットの一つとしての地位を保ち続けている。そのマスターマインドが、名門レーベルPlayhouseの創設者としても知られる、DJのATAことAthanassios Maciasだ。1980年代後期よりDJ活動を続けるATAは、伝説のレコードショップDeliriumや、前述のPlayhouseとその関連レーベルKlang、Ongakuを立ち上げ、そして今は無きWild Pitch Clubではフランクフルトエリア初のモダンハウス〜ディープハウスナイトを開催するなど、ヨーロッパのハウスミュージックを語る上では欠かせない人物の一人。Robert Johnsonではオープン当初から今も尚、Roman Flügel、Ricardo Villalobos、Zip、Gerd Jansonといった素晴らしいDJたちをブッキングし続けているほか、フランクフルト周辺地域の若き才能の育成にも尽力。そして自身もまた、何時間もストイックにレコードを回し続けながらクラウドを魅了し、Robert Johnsonの真骨頂が発揮されるのは彼のマラソンセットの時と言える。
そんなATAとRobert Johnsonは、クラブのオープン25周年を祝したイベントを2024年6月より世界各地で開催している。その一環となる今回のイベントでは、ATAのほか、80年代より日本国内でDJを続けるベテランであり、昨年はRobert JohnsonやベルリンのWatergate、Club der Visionaereへの出演を果たすなどドイツへと活動の場を広げているMOODMAN、そして東高円寺GRASSROOTSにて自身のパーティーM’s Roomを主催するほか、2022年からは盟友MOODMANと条件反射を共催するMINODAの3人が、O-EAST 3Fフロアでプレイする。
一方の東間屋は、大小、上下、場所、種別を問わず全国各地の野外フェスから地下のパーティーまで出演し人気を博すDJ/プロデューサーのokadada。レコードバイヤーとして確かな知識を持ち、DJ Nobu主催パーティーFUTURE TERROR/Repriseには度々出演し信頼を寄せられているAkie。ハウスを中心にカルチャーにリンクしたプレイを得意とし、パーティーTOGENKYOを主催するデュオAn toiのManaha。そしてEXTREME HOUSE TERRORを不定期開催し、ミニマル、エレクトロ、アシッドサウンドを基調とした選曲でフロアを魅了するCELTERの4組がブースに立つ。
尚、ATAとMOODMANによるRobert Johnson 25th Anniversary Japan Tourは、東京公演に続き翌日3月29日(土)に名古屋Mago、4月4日(金)には京都West Harlemでも開催される。
Robert Johsonについては、2016年にResident Advisorで掲載されたこちらの特集記事をチェック。
MIDNIGHT EAST, a club night series by Spotify O-EAST and Azumaya, will celebrate 25 years of Robert Johnson.
Since they opened in 1999 on the banks of the River Main in Offenbach with a capacity of just 250 people, Robert Johnson’s outstanding sound system, immaculate sense of style regarding the musical
programme and a will to progress have made it one of the most important places for electronic music in the whole of Europe. Robert Johnson’s mastermind is Athanassios Macias, also known as ATA. ATA has been DJing since the late 1980s, and he is one of the most important figures when talking about house music in Europe. He’s also known as the co-founder of the legendary record shop Delirium, and the trinity of the Playhouse, Klang and Ongaku labels, and the first clubnight in Frankfurt for modern house and deep house at Wild Pitch Club. He has been booking great house DJs such as Roman Flügel, Ricardo Villalobos, Zip and Gerd Janson since Robert Johson opened until now, as well as focusing on supporting young generations from the Frankfurt area. And ATA himself fascinates crowds when he stoically spins records for hours on end, and it’s during his marathon sets when Robert Johnson is at its best.
To celebrate their 25th anniversary, Robert Johnson and ATA have been travelling the world since last year. At this Tokyo event, ATA will be joined by MOODMAN, a veteran who’s been DJing since the 80s and has finally expanded his field outside of the country, including appearances at Robert Johnson, Watergate and Club der Visionaere last year. Also MINODA, who organises his own party M’s Room at Koenji’s GRASSROOTS and co-host 条件反射 (Joken Hansha) with his fellow DJ MOODMAN since 2022, will play on the O-EAST 3F floor.
Azumaya will feature 4 DJs including okadada, a DJ/producer who is popular for his appearances at outdoor festivals and underground parties all over the country, regardless of the size, overground or underground, location or type of events, and Akie, who has extensive knowledge as a record buyer and has played several times at DJ Nobu’s FUTURE TERROR/Reprise parties. Also Manaha, one half of a DJ duo An toi, who specialise in playing house music and other culture-linked sets, and host the TOGENKYO party and CELTER, the organiser of EXTREME HOUSE TERROR and captivates dance floors with a selection of minimal, electro and acid sounds will play.
Following the party at MIDNIGHT EAST, Robert Johnson 25th Anniversary Japan Tour with ATA and MOODMAN will happen at Nagoya’ Mago on 29th March, then they will head to Kyoto to play at West Harlem on 4th April.
- =O-EAST 3F=
- ATA
- MINODA(条件反射)
- MOODMAN(条件反射)
- =AZUMAYA=
- Akie
- An toi
- CELTER
- okadada
※20歳未満の方や、写真付身分証明書をお持ちでない方のご入場はお断りさせて頂いております。
ご来場の際は、必ず写真付身分証明書をお持ち下さいます様、宜しくお願い致します。
尚、サンダル類でのご入場はお断りさせていただきます。予めご了承下さい。
※Must be 20 or over with Photo ID to enter. Also, sandals are not accepted in any case. Thank you for your cooperation.
Spotify O-EAST
03-5458-4681

ATA
現実を直視しよう:世界には伊リグーリア州のバジルの葉よりも多くのDJがいて、彼らはあらゆるサイズ、形、そして色をしている。
ラップトップDJをはじめとする最新の技術や現代的な技法が発達しているにもかかわらず、この世にはまだ、形容しがたい、小麦と籾殻を分けるような、形而上学的なひとひねりがまだ存在する。Ataはその典型的な例だ。何時間もストイックにレコードを回し続け、感情と意図をミックスしながらクラウドを誘導するこの男は、一体どうやって人々を魅了するのか?それは彼の秘密だが、おそらく経験から来るものだろう。彼は、グラフィックアーティスト、ファッションデザイナー、DJ、レーベルマネージャー、そしてイベントオーガナイザーなど、クラブに関わるほぼすべての分野で経験を積んでいる。若きAtaは、Kraftwerkから初期ヒップホップ、ブラック・ダンスミュージックまで、膨大なコレクションを所有するGIとシェアハウスに住み、そこから音楽的視野を大きく広げていった。AtaがGrace Jonesの”Nightclubbing”をブームボックスで鳴らしていたフランクフルトでは、その善隣の教育の成果をすぐに目の当たりにした。
その数年後、Vogueのようなクラブではまだ様々な音楽スタイルが混在しつつも、フランクフルトではナイトライフが大きな盛り上がりを見せていた。しかしAtaは、バルセロナのとある小さなクラブで衝撃的な体験をしたのだ。 「アシッドハウスとストロボ祭りで、一人のDJが完全にコントロールしていた。あれは完全に違うクラビングだった」と、彼は目を輝かせながら興奮気味に思い出す。フランクフルトに戻った後、彼はDJになることを決意したのだが、最初にプレイしたプライベートパーティーは(本人曰く)完全に失敗だったという。とは言え、何かが始まったのは確かだった。Music HallやPlasticのようなクラブが彼をブッキングし始めた頃、Ataはすでに、彼の地の名物レコ屋Boy Recordsの店員としてヴァイナルを売り始めていた。そこでHeiko MSOと出会い、そこにJörg Henzeが加わって伝説のレコードショップDeliriumが誕生した。
このレコードショップでは、Ataが当時好きだったオートクチュールを自身のクラブウェア・レーベルへと発展させただけでなく、1992/93年にはHeiko、Jörn Elling、Wuttke、そしてRoman Flügelと共同で、Playhouse、Klang 、Ongakuという3つの重要レーベルを設立した。やがて、レコードショップでの日々の仕事よりもプロダクションに時間を費やすようになった。
Omen、Dorian Gray、XSといったクラブでのプレイで、Ataは自身がDJとして様々なエレクトロニックミュージックに対し鋭い感覚を持つ男であることを知らしめた。しかし、彼が不動の地位を得たのは、Heiko、Roland Leeser、そしてND Baumeckerと共にフランクフルトのディープハウスを響かせた、Wild Pitch Clubでのことだった。5年間、彼らは毎週木曜日パーティーを行い、世界のハウスシーンにおける大小様々なスターがコンスタブラーヴァッヘ広場地下の暖かなクラブに集まった。そのすべてが1998年に終わりを告げた時、Ataの心はすでにオッフェンバッハという別の場所にあった。フランクフルトのライバル都市のはずれで、彼はSebastian Kahrsと共にRobert Johnsonを設立した。インテリアはその一風変わった名前に相応しく、白い壁、ネオンライト、荘厳なサウンドシステムで設えられた。これらすべてが、音楽プログラムに対する完璧なセンスと進歩への意志と相まって、このクラブをヨーロッパ全土におけるエレクトロニックミュージックの最重要スポットのひとつたらしめた。
同クラブは現在もその地位を保っており、特にAtaがマラソンセットをプレイする時にその魅力を最大限に発揮する。レコードを回していない時、彼はTシャツのデザインをしたり、自身のディナークラブClub Michelで街の住人のために料理をしたりして過ごす。彼はこう語る: 「ファッション、アート、食事に関して自分らしいスタイルを持っていないけどDJは素晴らしいという人を、私は知らないよ」
皆さん、ご安心ください。Ataは間違いなくそのスタイルを持っていますから。

MINODA(条件反射)
1990年代初頭に南青山 MANIAC LOVEでDJ活動をスタート。土曜日のウォームアップやったりSLOWMOTIONを始めてみたり。その後も長いこと地味にあちこちで活動を続け、東高円寺 GRASSROOTSに漂着。M’s Roomを月一開催中(たまにM’s Houseになったり)。あとは不定期だけど条件反射をやってみたり。

MOODMAN(条件反射)
東京都生まれ。ムード音楽育ち。80年代末にDJ活動をはじめて以降、ほぼ毎週末どこかのクラブでDJをしている。高橋透氏、宇川直宏氏とタッグを組んだをはじめ、数多くのクラブや音楽フェスでレジデントを経験。記念すべき第一回目のDJをつとめた<DOMMUNE>ではレギュラー番組「MOODOMMUNE」を不定期配信中。22年、盟友MINODA氏と<条件反射>スタート。23年、リカルド・ヴィラロボス氏に招聘され、ベルリンの

An toi
ManahaとHitomiによるDJデュオとして2013年にスタート。ハウスを中心に、独自の感性でカルチャーにリンクしたプレイを得意とする。結成以降、都内を中心に様々なクラブやパーティーに出演を果たしてきた。2022年より自主企画イベント「TOGENKYO」を始動。これまでゲストにはSoichi Terada、Tornado Wallece、Thomass Jacksonら多彩なゲストを迎えてきた。2024年よりHitomiがベルリンに移住し、東京とベルリンそれぞれの都市で活動している。

CELTER
東京を拠点に DJ キャリアをスタートし、現在も都内の様々なベニューでプレイ。
ミニマル、エレクトロ、アシッドサウンドを基調とした切れ味鋭い選曲でフロアを魅了する。rural 、FFKT、Sawagi Festival などの 国内主要野外 フェスティバル に 参加。スポットでEXTREME HOUSE TERRORを主催 している。

okadada
DJ/producer。全国各地、多岐にわたるパーティーでDJとして出演し、ネットレーベル「maltine records」やbandcampで楽曲をリリース。過去には「lost decade」「LESS」「AUDIO TWO」「now romantic」「ナイトメロウ」といった不定期なレギュラーパーティーに参加。大小、上下、場所、種別を問わず野外フェスから地下のパーティーまで出演、遊び、類例の無い幅広さの活動で各所に存在、評価を確立する。その他、各種コンピレーションやアーティストへの楽曲提供、Remixワーク、趣味のポッドキャスト、執筆、読書、散歩など様々に活動中