FEATURE
Lipelis Interview
By Mayurashka, Sisi, Moko
L.I.E.SやPublic Possession、ANIMALS DANCINGからのハウス〜ディスコ作品で知られるDJ/プロデューサー レオニード・リペリスことLipelisが初のジャパンツアーを敢行。
来日に先駆け、8月30日(土)にMIDNIGHT EASTで行われるDOG RUN PARTYにて共演予定のMayurashka、Sisiらと共にインタビューを行った。
今回初めてのジャパンツアーとなりますが、あなたの名前は既に日本で認知されていたようです。これはどのような流れで作られたと思いますか?
僕のことを知っている人がいるなんて本当に嬉しいです。たぶんその理由の一つは、日本にはまだとても強力なヴァイナルカルチャーと音楽への理解があるからじゃないでしょうか(日本のウェブサイトに載っているレビューをGoogle翻訳して読んで楽しんでいます)。そのおかげで、僕の音楽は僕自身よりも少し遠くまで届いたのかもしれないね 🙂
人生においてどのように音楽と出会い、プロとして活動するようになりましたか?
90年代に僕の兄が地元でDJしていて、あらゆるタイプのエレクトロニックミュージックをかけていたので、アシッドやジャングル、ブレイクビート・ハードコア、トランス、ガバとか色んなテープを聴くことができました。しかも僕たちの家のコンピューターにはPropellerhead Rebirth(808、 909、2台の303をエミュレートできるシンプルなプログラム)がインストールされていたから、全ての音楽が手に入っていたようなものだったんですよね。ただ僕は当時まだ幼かったから、パーティーには連れて行ってもらえなかったんです。高校に上がってからディスコテックをかけてた奴と仲良くなって、彼が一緒にプレイしないかって誘ってくれました。その時から僕はずーっとDJを続けています、もう23年くらいになるかな。それと父親がめちゃくちゃかっこいいレコードを持っていたので、それも聴きながら育ちました。例えばソ連で正式に発売された渡辺貞夫のアルバムや、キューバのファンク、それにソビエトやフランスのスペースディスコなんかも。後になって、そういう体験全てが組み合わさって、アーティストとしての僕を形作ったのだと気づきました。
作曲の際に何かにインスピレーションをもらうことはありますか?
うーん、何でも(インスピレーションに)なり得ますね。大体はハードウェアのどれかです。もしインターフェースが面白ければ楽器なしでも演奏できるし、ある瞬間で自分の”内なるリスナー”が「あ、いいじゃん」とか何とか言ったらそれを録音して、後からアイディアを重ねていって仕上げる。あとはサンプルがインスピレーションになることもありますね。1つのループや、ワンショットだったり。つまり、多くの場合、音のテクスチャーがメロディやコード進行、あるいは単にムードを連想させてくれます。
最近はどんな制作活動をしていますか?また今後の予定で公開して良いことがあれば教えてください。
もうすぐリリースされる作品の中だと、友達であるブラジル人アーティストMartha Pinelの曲をリミックスしたのがToy Tonicsから出るのと、Make A Danceのコンピレーションにも僕の曲が収録される予定でとても楽しみです。あとは、個人的に一番のお気に入りかもしれない超スペシャルなプロジェクトがあって、『Mancave』というライブミュージシャンをフィーチャーしたフルアルバムをします。
シンセ奏者やパーカッショニストとして、Lipelis個人名義以外での新たな活動はありますか?
さっきも言った通り、新しいスタジオバンドアルバム『Mancave』のリリースに向けて動いています。ここ数年間で一番誇りに思っているプロジェクトの一つです。僕自身が多くの収録曲でベース(5年前に始めたばかり)を弾いたんだけど、実際に”本物の楽器”を演奏するようになったことで、ようやく自分の音楽的なアイデアをより自由に表現するチャンスができた気がします。このアルバムには、僕の心の大きな部分を注ぎ込んでいます。それと、Confusionっていう即興ジャズっぽいサイドプロジェクトとか、他の細々したこともあるけど、情報過多にならないようにしておきますね 🙂
音楽やデザインなどどんなジャンルでもいいので、日本のクリエイターでインスパイアされた人はいますか?
日本のオブスキュアな音楽作品の中で好きなのものはたくさんあります。シティポップ(お気に入りは色々あるけど初めて聴いたのは山下達郎の”Dancer”で、本当に衝撃を受けました)やアンビエントから、ニューウェーブ、ハウスまで。2010年代初めには寺田創一と横田信一郎にハマって、彼らのウェブサイトからFar East RecordingsのCDを全部注文しました。中には再発されていない曲もあるから、僕のちょっとした秘密兵器にできているのが嬉しいです。それに、東京のレコ屋で発見したKoizumixのアルバムや、YPFの『Trance of Love』も大のお気に入り。当然、YMOの全作品と、メンバー3人のソロ作品や他のアーティストのために制作した膨大な数のアルバム、それからジャズ、ファンク/フュージョンバンドのアルバム(今手元にないから正確には思い出せないけど)やサウンドトラックも。
それと初めて東京に行った時、たまたま安藤忠雄の展示に行くことができて、すごく感動しました。それ以来彼の大ファンで、機会さえあれば彼のカタログを何時間も眺めてられるくらい。いつか彼の建築を実際に見てみたいです。
日本のインフォグラフィックにもすごく興味がありますね。でも詳しいわけじゃなくて、単純にフォントや画像の一般的なスタイルが好きなだけです。
あなたはどんな人ですか?
人生の大半を音楽中心に過ごしているけど、それ以外だとラーメン(日本の料理全般が好きだけど、ラーメンはその中でも特別です)が大好きなので、今回たくさん食べられることが本当に楽しみです!それ以外は完全に音楽に没頭していて、ずっと演奏や、制作、DJ、ディグばかりしているので、自分ではオタクだと思っています(笑)
最後になりますが、あなたは普段音楽というツールを介して自分を表現しています。今回テキスト化されるこの機会に、言語を介して日本のオーディエンスに伝えたいことはありますか?
日本で時間を過ごすこと、新しい人たちに出会うこと、古い友人たちと再会すること、そして彼らとこれらの貴重な瞬間を共有できること、すごくワクワクしています。ダンスフロアで踊ることも、食事をシェアすることも、夜の街を散策することも、全部が楽しみです。

Lipelis Japan Tour 2025
8/29(Fri) Bar inc (大阪)
-WEEKEND SELECTERS-
https://www.instagram.com/p/DNGJHkrSg3_/
8/30(Sat) MIDNIGHT EAST (東京)
DOG RUN PARTY feat Lipelis
https://shibuya-o.com/east/schedule/dog-run-party-feat-lipelis/
9/1(Mon) WPÜ SHINJUKU (東京)
ROOM 303 RADIO
https://303radio.jp/
https://www.instagram.com/p/DNw1l4lZEaZ/
9/5(Fri) EnoshimaCurryDiner OPPA-LA (江ノ島)
– Special Sunrise Session –
https://oppa-la.net/archives/4134
9/6(Sat) ESŐ (金沢)
KÖRCLUB
https://www.instagram.com/p/DNki4tJxq1n/
